合格体験記

電験3種
energy transition from fossil fuel to green energy

【体験記】半年で電験三種に一発合格して、会社に「辞めようと思えばいつでも辞められる余裕」を手に入れた話


はじまりは「この会社、もう無理かも」だった

2022年2月某日。
私は会社のデスクでふと思いました。

「あ〜……もうこの職場、限界かも」

土日も関係なく出勤、同じ部署の仕事量は偏りすぎてて、なぜか自分だけ2人前の働き。
理不尽な説教は日常茶飯事で、上司のミスを押し付けられることも一度や二度じゃありませんでした。

そんな状況の中、ふと頭をよぎったのが、

「資格でも取って、いつでも辞められる状態にしよう」

という思い。
そして選んだのが【電験三種】。
理由は単純。

  • 電気の作業や仕組みが好きだった
  • 食いっぱぐれなさそうだった
  • そして何より、「肩書きって強そう」だった

ぶっちゃけゼロからのスタートでした

とはいえ、私の電気の知識は「ちょっと業務で触ったことある」程度。
オームの法則は…うん、なんとなく。
キルヒホッフ?あ、あの探偵じゃないですよね?

というわけで、理論からスタートすることに。


【全体の勉強戦略】半年間で4科目をどう分けたか

目標は「8月の試験で一発合格」。
そこで、自分の生活と相談しながら、ざっくりと以下のように科目を割り振りました。

  • 理論:2ヶ月 → 最初なので基礎固めにガッツリ時間を
  • 電力:1ヶ月 → 割と短期集中でもいける
  • 機械:2ヶ月 → 範囲が広い&苦手そうなので手厚く
  • 法規:1ヶ月(直前) → 早くやると忘れるのでギリギリに

そしてここがポイントなんですが、3日に1回くらいは前の科目を復習
人間は忘れる生き物なので、“忘れない努力”を常に意識していました。


【働きながらの勉強法】忙しい日でも机に向かうコツ

勉強中、仕事は普通にフルタイム+残業もありました。
それでも、「やると決めたからにはやる」という気合いだけで乗り切る。

具体的にはこんな感じのペースです:

  • 平日:毎日3時間(最低でも1時間は死守)
  • 土日:1日あたり5時間ほど(家族サービスの合間に)

でも、疲れている日はありますよね?
そんな日は無理に計算問題をやらずに、論説問題を読んだり書いたりしていました。
「今日は疲れたから文章でごまかそう!」くらいの柔軟さ、大事です。

【理論】理論との出会いは「え、合成抵抗って何だっけ?」から始まった

電験三種の勉強を始めるぞ!と意気込んで、まず手をつけたのが「理論」科目。入り口は直流回路でした。

……が、いきなり壁にぶち当たりました。

オームの法則はなんとなく覚えていたものの、「キルヒホッフの法則?誰だそれ?」状態。合成抵抗の求め方も、すっかり記憶の彼方に飛んでいて、参考書を開きながら「え、マジでこんなとこから?」と自分でツッコミを入れる始末。

正直、最初は「こんなレベルで本当に電験取れるのか?」と不安にもなりました。でも、意外なことに、そんな初歩の初歩を一つひとつ思い出していく作業が、ちょっと楽しかったんです。「あー、そうそう!これ中学とか高校でやったな〜!」みたいな懐かしさもあって、ゲームのチュートリアルをやってるような感覚で進められました。

そして、ここで救世主登場——**「みんなが欲しかった!電験三種シリーズ」**です。
この教材、マジでわかりやすい。フルカラーで図が見やすく、特に交流回路・三相交流・電子理論の解説が秀逸で、初学者でもスッと理解できました。

過去問の解説も親切で、式の途中を端折らずにちゃんと書いてあるのが本当にありがたかったです。

基本的な知識が身についてからは、電験公式ホームページに掲載されている平成21年〜現在の過去問に取り組みました。
ただし、直近3年分の過去問は試験が近づくまであえて手を付けず、実力試し用に初見で挑戦するようにしていました。

さらに、「直前対策」シリーズもなかなか便利でした。
過去問と似たテイストのオリジナル問題が多く載っていて、ちょっと難しめの実力確認にはもってこい。

論説問題については、電子理論の分野で出題頻度が高い印象がありました。
その対策には、**「電験三種 論説問題386問」**が役立ちました。ジャンルごとに整理されていて、効率的に学べます。
ちなみに、試験前日にこの教材で見ていた問題が実際に出題され、「マジか!」とテンションが上がったのもいい思い出です(笑)。

理論は、初学者にとって最初の大きな壁ですが、ここをしっかり乗り越えられれば自信にもつながります。

【電力】発電から送電まで、普段の「当たり前」が見えてくる

次に取り組んだのは電力科目
出題範囲は発電、変電、送電、電気材料など。
ざっくり言えば、「あの電気、どこから来てるの?」に全部答えてくれるパートです。

発電では、水力・火力・原子力に加えて、もはや地方の名物になりつつある太陽光パネルたちまで学習対象。
こうして並べると「発電の動物園か?」ってくらい多種多様ですが、意外と身近で想像しやすいんです。

例えば、「ダムで水を落とすと水車発電機が回る」って、シンプルながらも直感的に理解できる。
そして「その電気が、変電所で電圧いじられて、街の送電線を通って家に来る」って、
なんだか現代版・水路システムみたいで楽しくなってきます。

試験の出題形式は、おおよそ計算6割・論説4割
でもご安心を。計算問題はそこまで捻くれていないので、理論に比べればやや“ホワイト”な印象です。

  • 火力発電 → ボイラーの熱量から発電効率を求める
  • 送電 → 電圧降下や送電損失の計算
  • 材料 → 「この絶縁体、どのくらい耐えられるの?」みたいな話

論説対策には、またまた登場「電験三種 論説問題386問」。
これはまさに論説界の辞書。ジャンル別に並んでいて超便利。
「電験アプリ」も活用しましたが、結局は過去問と386問を反復演習するのが王道かつ最短ルートでした。

ちなみに最近の試験傾向は、「なんか見たことあるぞこれ…」が多め。
つまり、過去問の焼き回し感が強めなので、しっかりやっておけば得点源にできます。
電験2種を目指す方は、この電力科目は最重要科目となりますので、しっかり理解しておきましょう。
電験2種の合格体験記は別の記事でお話しします。

理解しやすいテーマが多く、勉強期間は約1ヶ月ほど
ガリガリと計算しつつ、「電気ってこうやって来てるんだな〜」と感心しながら進められる、ちょっと好きな科目でした。

【機械】点と点がつながる快感と、計算地獄のジェットコースター

さあ、お次は最大の難関・機械科目です。

ここはまさに電験の総合格闘技
直流機、変圧器、誘導機、同期機の「四機」に加えて、パワーエレクトロニクス、自動制御、照明、電熱と、範囲の広さがえげつない。
初学者がこれを見たら、まず「お、おぅ…」と一歩引くレベルです。

でも、私はちょっとラッキーでした。
普段の仕事で生産設備のメンテナンスに携わっていたこともあり、内容が実務とリンクしていたんです。

「あのインバータ、そういう理屈だったのか!」
「誘導モーターは回転磁界によって回っているんだ!」

まさに、点と点が線でつながる感覚。これはかなり気持ちよかったです。
理解が進むたびに、「仕事のモヤモヤが晴れていく快感」を味わえました。

……が、調子に乗ってはいけません。
計算問題はシンプルに難しい。
中途半端な理解だと、ふわっとミスって終了です。
特に回転機まわりの問題や自動制御系は、式の意味をちゃんと把握しておかないと落とし穴にズボッといきます。
電験2種を目指す方は、4機+自動制御はしっかり理解しておきましょう。
パワエレは電験2種では捨て問なので、それなりで大丈夫です。

そして論説問題。
ここでもやっぱり登場します、「電験三種 論説問題386問」

この参考書、ほんと何回出てくるんだって話ですが、出るんだから仕方ない。
試験前日にこの教材で勉強していた問題が、まさかのドンピシャ出題
おかげでこの1問を落とさずに済みました——というか、この1問を落としてたら合格ラインギリギリでOUTだったので、マジで感謝してます。
本当にこの参考書には助けられました。買って損なし、断言します。

というわけで、
「計算むずい、でも学びは深い」、そんなスパルタ系だけど報われる科目でした。

【法規】暗記地獄の眠気と戦い、ギリギリの綱渡り

ラストの法規は、試験の1ヶ月前からスタート。
時間もなかったので、とにかく詰め込みスタイルで突っ走りました。

「法規」といっても計算問題が約半分出ますし、内容的にも電力科目と少し被っていたりするので、見た目ほどハードルは高くありません

ただし、覚える量がえげつない
電気技術基準、電気事業法……もう法律条文の山、山、山

毎日、「みんなが欲しかったシリーズ」の電気技術基準を一通り読むことを習慣化。
おかげである程度詰め込めたのですが……

まさかの本番で、「え?その条文どこにあった?」みたいな初見殺し問題の連発
ぶっちゃけ、勘で答えた2問が奇跡的に当たってどうにか合格ラインに届きました。
あれはほんと、神様が微笑んだとしか思えません(笑)


最終結果とひとこと

2022年2月から電験3種を勉強し始めて約半年の8月某日。
勉強時間は確実に足りていない状態で不安を抱えながら試験会場に向かいました。
冷房ガンガンで寒さなのか、緊張なのか最初の理論では手が震えながら問題を解く状況。

理論、電力は簡単だったこともあり順調。
あれ、案外余裕かも(笑)
と調子に乗っていると、機械、法規で電験3種の本気を出され、冷や汗状態...
完全に落ちたと感じました。

その後の自己採点の結果は...

  • 理論:80点
  • 電力:90点
  • 機械:55点(点数調整あり)
  • 法規:57点(点数調整あり)

ギリギリだけど合格は合格!
機械と法規でまさかの点数調整があり、見事一発合格!!
合格発表画面の「合格者一覧にあります」という文章を見たときは、
あまりの嬉しさに涙が出ました。

仕事で疲れていても、毎日コツコツ勉強したこと。
「分からない」を楽しんで、参考書とアプリを駆使したこと。
これが合格への近道だったと、今になって強く思います。


【電験三種がくれた“精神的な自由”】

資格を取ったことで、現職に固執する理由がなくなりました。

「辞めようと思えばいつでも辞められる」

この感覚、めちゃくちゃ大きいです。
精神的に、すごくラクになります。

実際電験3種を取得して転職に成功しました。
この話はまた別の記事でお話しします。


【これから受験する人へ】ガチ勢じゃなくても、勝てる

最後に、これから電験三種に挑む皆さんへ。
私は決して天才タイプではありませんし、勉強も得意ではありません。
そんな私でも、半年間やり切れば合格できました。

大事なのは——

  • 完璧を求めない
  • 疲れたら手を抜く(でも続ける)
  • “わからない”を楽しむ

この3つだと思っています。

誰かのためじゃなく、**「未来の自分のために」**電験三種を取る。
その想いが、最後まで自分を動かしてくれました。

この記事が、誰かの最初の一歩になれば嬉しいです。
がんばれ!未来の電験ホルダー!

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